M&Aの必然と戦略について

M&Aとは、Merger & Acquisitionの頭文字をとった略語であり、前者は吸収合併、後者は会社の財産権を取得する行為のことを意味します。
日本では通常企業買収と訳されており、この略語からあまりいいイメージをもたれていないということができます。
そして、日本人にとってM&Aが一般的になったのは、かつてのライブドアとフジテレビの騒動や、村上ファンドなどと結びついたニュースにおいてであるために、余計そのような印象が強くなっているきらいがあります。
しかし、アメリカやイギリスといった諸国では一般的な現象であります。
また、日本では「乗っ取り」のようなイメージがどうしても強くなってしまいますが、必要であるからM&Aは実施されるのです。

まず、M&Aの最大の特徴として、「シナジー効果」と呼ばれるものがあります。
すなわち、2つの会社が1つになることで、1+1=2以上のメリットを生み出す場合がシナジー効果と呼ばれるのです。
このシナジー効果は多くの箇所で表れます。
以下にそれを列挙してみましょう。

・人事、総務、経理といった管理部門など、多くの場所で人員が削減可能となること
・既存の技術やノウハウを相互に転用することが可能になること
・生産面における統廃合が可能となること
・店舗を統合したり減少したりと整理が可能となること
・既存のブランドの転用や深化が図れること
・研究開発の一本化が可能となること
・設備投資や在庫投資において投資を重複する愚が省けるということ
・在庫管理面での効率を増すことができるということ
・資金管理面や広告宣伝費用などを節約することができること
これら9つはプラスの影響として考えられますが、その一方で、企業ブランドの価値が下がってしまったり、社員の士気が下がってしまったりなど、マイナスのシナジー効果も考慮する必要があることはいうまでもありません。

すなわち、M&Aを実施した後、または実施する最中の経営戦略が大きく影響するのです。

経営戦略とは、企業の未来・将来に向けた長期の視野の置き方・ビジョンのことを言います。
会社の理念、事業部門ごとの戦略、マーケティングや営業や管理など分野別に設定される目標などすべてを総合して経営戦略ということができます。
M&Aを行う際も、コストの削減や税金の削減といった利潤の追求に基づいた目的で行われることが多々ありますが、その後順調にやっていけるかは、合併によって整理された、または新規に生まれた分野をどう取り扱うか、どこに戦力を集中するかなど、企業戦略が大きくものをいうのです。
M&Aで一つになった企業の経営者やブレインがどのような信念を持ちどのような戦略を描くか、それによるものといえます。

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